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2010年1月 9日 (土)

障害者or障碍者or障がい者…?

 前回のブログで登場した松崎さんの話でもうひとつ興味深いことがあった。それは「障害者」の表記をめぐる論争に関してである。
 「障害者」の“害”の字にはネガティブなイメージがあるため、昨今、「障がい者」という表記に統一しようという動きが様々な団体や自治体で多くなっている。だが、それに反し、彼はあえて「障害者」と記載するのだそうだ。

 ちょうど7日の朝日新聞朝刊でも取り上げられていたが(ニュースが分からん!「障がい者」ひらがな使うわけは?)、鳩山政権は「障がい」との表記を使い始めている。首相が本部長を務める「障がい者制度改革推進本部」がそれで、「がい」とひらがなにしたこと自体に意味がある、と初会合で強調したのだそうだ。

 私自身も前述のような動きは見聞きしていたし、たしかにその通りだなと感じていたので、「障碍者」や「障がい者」と表記したりすることがあった。ただ、直截的な表現を避けることは、逆に差別意識を助長させたり、実情から目をそらしたりすることになるとの批判もあり、どんな表記をするにせよ、違和感を覚えることは拭えなかった。ネットでいろいろ見てもみたが、やはり賛否両論あり、おそらく当事者でも意見の分かれるところだろう。

 同じように「おかま」に対する議論もあった。
 以前、“トランスジェンダー”の方を講師に迎え、世間一般に言う「おかま」や「ゲイ」「レズ」等の言い方に関して、思いを伺ったことがあった。その時は、当事者自身がそれぞれ納得のいく表現をしているのだ、と話されたと記憶している。
 ただ、「それじゃ、当事者でない自分たちはどう表現したらいいのだろう?」と仲間内でさんざん議論をしたが、結局、腑に落ちる結論には至らなかった。捉え方、感じ方が百人百様であるのだから、全員が納得のいく表現などありえない。非常にジレンマである。

 それでも不思議なのは、「害という字の否定的なイメージを考慮し、また障がい者の人権を尊重し、障害を“障がい”と表記することにしました」と宣言する自治体はあっても、松崎氏のようにその逆を謳う自治体は見当たらないことだ。それはこれまで通り「障害」と表記することが配慮に欠け、無神経であるかのごとく受け取られることを避ける安全策のようにも見える。もし、「障がい」への変更が世の風潮にだけ倣ったものであるのなら、いっそのこと変更なんてしないほうがいい。“思考なき判断”は社会にとってマイナスである。このことだけははっきり言える。

 さて、冒頭の松崎氏のこだわりの話に戻そう。
 視覚障害者にとって「障がい者」という表記は、まったくもって迷惑極まりないのだそうだ。パソコンを使用する際、視覚障害者の方たちは音声変換して読み取るのだが、「障がい者」と表記されてしまっていると、コンピューターは「サワリガイシャ」と読んでしまう。もし「彼は障がい者です」なんていう文章があったとすると、彼がいかがわしい会社にでも勤務しているように思われかねない(かな?)。

 そうであると、今回のブログは視覚障害者の方にとれば、大変読みづらいものになっているだろう。今回ばかりは、文章の内容上、使い分けが必要であったので、どうかご容赦いただきたい。
 以後、WEB上で表記されるものに関しては、「障害者」と私は書きたいと思う。WEB上の「障がい者」という表記で、確実に迷惑がかかる人がいると分かっているのだから、はっきりしていることはきちんと行動に移したい。ジレンマは未だ解けないが、ピースをひとつひとつはめ込めば、きっと見えてくるものがあるだろう。

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コメント

「革マル派」が「革命」の「革」をつかうなんて許さないといって「カクマル」と表記する中核派と同レベルの発想だな。

isaacさま
 本文にも書いた通り、“(誰にでも)絶対正しい表記”というのは存在しがたいという思いなので、ある表記のしかたを「許さない」とするものでは決してありません。
 革マル派がどの程度の主張をしたのか、同時代を共有していない私には想像し得ないのですが、少なくとも自分のこだわりを他者に強要するというものではないです。「その程度の主張、ポリシーでは社会は変わらない」と反論されるかもしれませんが、「100%」や「絶対」を主張することほど危険なことはないと私は考えます。

ありがとうございます。うなりながら読ませていただきました。さらに本文とは直接は無関係でしょうが「100%」や「絶対」を主張するのは危険とのお考え、真相を穿っていると思います。「絶対、絶対」と必要以上に使って彼氏に信用されなくならないよう気をつけます。覚えありますかあ( ̄ー ̄)ニヤリ
ピースをはめ込むときたかあー(・∀・)イイ!

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