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2010年5月 2日 (日)

「ギロチン」の想い

 正直、民主党にはがっかりだ。見事なまでの昨夏の政権交代は、希望に満ちたエポックメーキングになると思わせるには十分で、無性に高揚感が感じられた。おそらくそれは私だけではないはずだ。ただ、今は過度な期待であったと結論づけなければならないほど鳩山政権は瀕死の状態である。
 結局、自民党も民主党も一緒だったのだ。それはどちらも“政治屋”であった、という意味においてである。

 政権交代直後の八ッ場ダムをめぐる動きでは、まだ自民党の「負の遺産」を引き継いだゆえの懸命なもがきのように思えていたが、これまで民主党の為すことのほとんどが迷走してしまっている状況では、肯定的に捉えることができなくなっている。なぜ“政治屋”の皆さんは、滑稽にすら思えるほど同じことを繰り返すのだろうか。それが不思議でならないが、ビジョンなきままの彼らの行動様式が必然的にそうさせるのだと思っている。
 先日、報道のあった諫早湾の一件でもそうであった。

 「ギロチン」のようだとそしられた諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門の閉め切りからすでに13年が経っている。当事者でないと、無責任にもニュースを聞いて初めて「ほぉ、もうそんなに経ったんだ」と気づかされるが、地元の人たちからしてみれば、辛酸を嘗めるとてつもなく長い時間だったに違いない。それは、干拓事業の恩恵を受ける側であっても被害を被る側であってもである。だから、13年ぶりに開門されるとの動きをめぐって、地元で再び波風が立ち始めているのである。

 この件に関して先月下旬からにわかに報道が喧しくなってきた。それら報道をみると、赤松農水相(あるいは民主党)の“政治屋”としてのビジョンはみえるものの、問題に対しての根本的解決に向けたビジョンは見えてこない。つまり、夏の参院選を見越してはいるものの、その後の地元民の暮らしを心底考えているとはとうてい思えない。開門に反対する農家に対して、塩害対策や被害補償を検討するとも言っているが、単に急場凌ぎではないか。経済的な補償はたしかに必要だが、その視座だけで解決しようなどと思わないでほしい。そもそも「生物多様性」の視点が赤松農水相からもマスコミからもほとんど見られないのが、個人的には解せない。「ギロチン」を講じたヒトの仕業はもう小手先ではどうにもならないほど問題をこじれさせている。大局に立ったビジョンを示さない限り、人を納得させ、動かすことはできないだろう。

 「参院選まで」という極めて短いスパンではなく、大局的に臨める政治家を私は見たい。ならば、選挙だけに突き動かされる政治家に翻弄されない、大局的な見地に立つ市民も必要だ。
 今後、赤松農水相が潮受け堤防の排水門開門を正式に発表するのであれば、それが参院選へ向けたパフォーマンスであるかどうかを見極めなければならない。大型公共事業を止められなくなったがための13年前のあのパフォーマンスは、問題を何も解決しなかった。開門することが「ギロチン」と同様でないことを願いたい。

【参考】
◆2010年4月27日朝日新聞夕刊「農水相 参院選を視野 開門に反対の訴訟と矛盾」
◆asahi.com「諫早、長期開門へ 農水省・与党検討委が最終協議」
 http://www.asahi.com/politics/update/0427/TKY201004270187.html

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