骨髄バンク支援

  • 走り続けて、骨髄バンク支援!
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

« 日本国際理解教育学会 第20回研究大会 | トップページ | 国会議員に喝! »

2010年7月10日 (土)

大相撲中継を見る?

 皆さんは今回の大相撲力士による野球賭博事件をどうお感じだろうか。賭博に関わった力士だけでなく、対応した日本相撲協会の親方衆も含め、非常に稚拙で、世間知らずであると私は思う。
 そもそも賭博が「犯罪」であるという認識はあるのだろうか。賭博に関わった力士は名古屋場所を休場する(謹慎)ということで禊(みそぎ)をうけたことになるようだが(事件に深く関与し、悪質と言われている大嶽親方、大関琴光喜は解雇処分)、普通の会社であれば、犯罪に手を染めた人間をその程度の処置で見過ごしてくれるだろうか? 横綱白鵬にしても悪質ではないにしても、どうもお咎めなしになりそうな気配である。

 こうした甘い体質を抜本的に変えていくには、きついお灸を据えることも一案だと思う。そういう意味で、名古屋場所の大相撲生中継を中止決定したNHKに私は賛成である。大相撲の興行の仕組みをきちんと把握しているわけではないが、おそらく今回のNHKの中継中止で、協会に入ったであろう莫大な放映権料(一場所約5億円と言われている)の契約は反古にされるだろう(ダイジェスト版の放送はあるので完全にではないだろうが)。となれば、テレビに映らない懸賞には各企業の関心も薄くなり、スポンサーの数、懸賞金の額が減ることは必至だ(注1)。それらが大きな収入源で、当てにしていた協会、力士にとっては大打撃である。皮肉なことだが、金の亡者たちにしてみれば、これ以上ないきついお灸となるだろう。

 さて、NHKが正式に大相撲中継の中止を発表したのは7月6日の夕方だ。そこを境にした一般の反応が実に興味深い。
 中継中止の発表前、メールや電話・FAXでNHKに寄せられた約14,000件の意見のうち、「中継すべきでない」は66%で、「中継すべき」が14%だった。しかし、中止決定の発表をした後には、それが逆転し、約2000件の意見のうち、「中継すべきでない」が27%に留まり、「中継すべき」が46%となった。

 この数字を私はこう見る。

 中止決定前は、協会・力士への風当たりが非常に強く、「中継するなんておかしいだろ!」との“反対”の声はあげやすい。このタイミングで「いやいや、中継したっていいじゃない」と意見することは、どうも協会を擁護していると受け取られるようで、どうしても尻込みをしてしまう。しかし、一転して中継中止の発表があると、「そんなことしたら、相撲中継を楽しみにしていた人たちが困ってしまう!」など、中継中止に“反対”の声が優勢になってくる。
 発表前だろうが、発表後だろうが、「中継すべきか、すべきでないか」の数字は潜在的に一緒だったはずである。「中止」と聞いた途端に受け取り方が若干変わってしまう人もいるだろうが、基本的に自身の意見はどちらかで一定している。それなのに状況次第で表面にあがってくる「声」はまるで別のものになってくる。

 それは人間の本質的なメンタリティーであって、当然のことなのかもしれない。劣勢に立たされた状況下にある「弱者」への“反対”はいともたやすくできてしまう。自分がその当事者でないことをいいことに、飛び火しないことは重々承知で、“安心”して誹謗中傷めいた反対ができてしまうからだ。そこには相手に対して強い立場にあるとの錯覚も含まれてくる。ただし、それは犬の遠吠えにすぎない。

 私たちは、時折、YESの表明に欠けている。今回の場合で言えば、中継賛成の意見はNHKの発表前にもっと提示すべきであった。それで初めて議論が成立し、“正しい”判断に導かれていくはずだったのに、後出しジャンケンがあっては座が醒める。
 以前、ある放送局のディレクターが次のように言っていた。
 「テレビ局に来るメールやFAXの大半は番組に対するクレームです。それはとても貴重な意見ではあるのですが、そればかりだと制作現場は萎縮してしまいます。現場は、いい番組だと思ったものに対して『良かったです』という評価も欲しいのです。それが増えてくると番組づくりが変わってくるし、良質な番組がきっと多くなるはずです」

 言いやすいNOだけでなく、時に毅然としてYESの表明もきちんとしよう。それができなくては、「稚拙で、世間知らずだ」などと非難してはいけない。傍観している我に自戒を込めてそう思っている。

(注1)
 懸賞金の本数でもっとも多いスポンサーである永谷園(1場所約200本、総額1200万円)や横綱白鵬をコピー機のCMに起用している富士ゼロックスなどは、懸賞金の減額や取りやめの方向で検討している。
 一方、マクドナルドは「スポーツを一貫して応援する」との姿勢で懸賞金(1場所あたり100本、総額600万円)を続けることを決定した。
・永谷園が相撲懸賞金の減額へ、撤退も検討(YOMIURI ONLINE)
 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100618-OYT1T00748.htm
・大相撲:マクドナルドは懸賞金継続の方針 名古屋場所(毎日jp)
 http://mainichi.jp/enta/sports/news/20100708k0000m050064000c.html

【参考】
・朝日新聞朝刊2010年7月8日「NHK中継要望 一転して多数派」「マクドナルドは懸賞続行」
・【大相撲中継中止】「楽しみにしていたのに」NHKに反響1200件「中継すべ き」が反対を上回る(産経ニュース)   
 http://sankei.jp.msn.com/sports/martialarts/100707/mrt1007071123003-n1.htm

« 日本国際理解教育学会 第20回研究大会 | トップページ | 国会議員に喝! »

スポーツ」カテゴリの記事

コメント

TV中継もないのに大相撲名古屋場所に懸賞金100本も出す日本マクドナルドの“大英断”―日本マクドナルドは日本の国民国家の存在と将来を信じている!!

ブログ名称:Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理

こんにちは。参院選のニュースでかき消された形のニュースですが、結論からいえば、最近のまるでふってわいたかのうような角界の野球賭博・暴力団問題の背景は、結論からいえば、民主党による政権交代が大きく関係していると思います。民主党は、日本国の解体を(隠れた)党是とする政党です。だから、相撲など日本の伝統と格式にのっとった儀式としての性格もあるものは、これを潰したり、弱体化して、日本の国民国家意識を低下させようと目論んでいるのだと思います。無論、私自身も、相撲界の浄化には賛成です。しかし、民主党のやり方には疑問を感じます。このような動きに対して、他社が中止しているにもかかわらず、日本マクドナルドは大相撲名古屋場所に懸賞金100本も出すことを決めました。これは、とりもなおさず、日本マクドナルドが、日本の国民国家の存在と将来を堅く信じていることの意思の表明であると考えます。詳細は、是非私のブログをごらになってください。

ただいまの取組について申し上げます・・軍配は貴乃花の体が優位と見てあがりましたが、物言いがありましたので協議したところ、千代の富士の足が残っており優位ではないかということで、協議の結果、貴乃花の足も残っており、千代の富士の体が優勢で、同体とみなし取り直しといたします・・・
もう おなかはかなり大きいのでは?たのしみだね

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/549757/48838861

この記事へのトラックバック一覧です: 大相撲中継を見る?:

« 日本国際理解教育学会 第20回研究大会 | トップページ | 国会議員に喝! »