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2010年7月27日 (火)

かき氷と温暖化

 みなさん、猛暑続きでバテてはいませんでしょうか? 昨日は土用の丑の日ということで鰻を食べて精をつけたという人も多いでしょう。私ら夫婦は一足お先の7月中旬、飯能では老舗と言われる畑屋という鰻屋さんでうな重を頬張りました。Img_0683_3 Img_0684 注文したのが松竹梅の「梅二つ」とは言え、ふだん食べるランチの2倍以上の値段。美味しいと思わないで食べては損とばかりに、何度「うまいよねぇ」と言いあったことか。

 さてはて、この鰻は国産なのか、外国産なのか? 店頭にもお品書きにも明記されている訳ではなく、妻と問答したところで本当のことが分かるはずもない。
 昨晩のNHKのニュースでもやっていたが、一般市民には「国産=安全・安心/モノがいい」とのイメージがだいぶ強固のようである(街頭インタビューで20人のうち、17人がそう回答していた)。ただ、今年は日本の漁場でウナギの稚魚が穫れないことが影響し(エルニーニョが原因らしい)、台湾産が盛り返しているという。そちらも日本の市場を見越して、「安全・安心」をかなりPRしていた。

 正直、われわれ消費者には本物かどうかの確証を得られるだけの情報も知識もない。ケネディが「消費者4つの権利」(注1)として“知らされる権利”があるとは言うが、私たちにあるのは「信じる」ことだけだ。そう言ってしまっては「受け身的すぎる」とお叱りを受けるだろうが、日常的にできる多くは健気に「信じる」ことなのだ。そう、「私(たち)は、あなたの作るもの、提供するものを信じてますよ」という強いまなざしを向けることだけなのだと思う。

 少々話は変わるが、本物であると確証が得られれば、人はお金も時間もちゃんとかけるものだ。

 出産を間近に控えた妻が「これからはゆっくり出かけることはできなくなる」と言うので、近場ではあるが秩父の温泉に1泊の旅行に出かけてみた。
 秩父の山あいは飯能と比べても湿気がなく、非常に過ごしやすかった。が、日中ともなれば、やはりうだるような暑さにはちがいない。そこで、帰りに阿左美冷蔵へ寄ることにした。ここは全国でも5軒ほどしかなくなった天然氷を使ったかき氷を出してくれる老舗である。
 到着すると噂に違わずすでに相当の列ができており、交通整理役のおじさんには「90分待ちです」と脅された。Img_0693 店の駐車スペースは3台ほどしか止められないので、近隣の蕎麦屋やカソリンスタンドがにわか駐車場を買って出て、1台500円で荒稼ぎをしている(おそらく双方で了解、提携してやっているのだと思われるが)。当然、釈然とはしないのだが、背に腹はかえられず、並ぶことを決断した。身重の妻を炎天下で90分も(実際は60分程度だった)立たせておくのはどうかと思ったが、当の本人が「ここまで来て、ほいほいと下がるわけにはいかない!」と目をギラギラさせている。欲とは怖いものだ…。

 1時間も待ったかき氷はたしかにおいしかったのだが、実のところ、天然氷のかき氷は、岩手の雪の味だった。幼少の頃、冬の下校時にのどが渇いては脇道の雪を一握りし、口に放り込んでいた。味も食感もまさにそれに似ていた。 なにか特別なものと空想していた天然氷のかき氷は、子どもの頃、何度となく放り込んだ雪の味だったため、感動は半減してしまったのだった。Img_0694

 それでも、さっきまで「しょせん、ただの氷だろ」なんて後ろで言っていた若者たちのグループが幸せそうにかき氷を食べている。うちら夫婦も「『あの妊婦、そこまでしてかき氷が喰いたいか!』って思われてるよね。これも妊娠期間のいい思い出」なんて笑いながらかき氷をつつき合った。
 とどのつまり、それができればいいのだと思う。それを見て、本物じゃないものを食べさせようという気が果たして起きるだろうか? その関係性こそが、唯一の偽装の防御策だと感じる。そこがもし揺らいでいるのであれば、もはやその人は「人間」ではない。“人との間”の関係性をないがしろにしているのだから。

 さて、その本物のかき氷だが、昨今の温暖化の影響で思うように氷が切り出せなくなっているのだと言う。本物にますます巡り会えなくなったら、その分、幸福感も減っていく。それは悲しいことだ。

 以前、新聞で紹介されて知ったのだが、地球温暖化による海面上昇で自分の住む町が沈んでしまった写真が撮れるというiPhoneのアプリケーションがある。これまでも社会派のドキュメンタリーを撮ってきた映画監督・海南友子氏が、最新映画「ビューティフル アイランズ」の製作と関連させて、このアプリケーションの開発を思い立ったのだそうだ。
 そのカメラで新宿東口の風景を試しに撮ってみた。少々、デフォルメされているようにも感じるが、この偽物の本物さ加減だけはまんざらでもなさそうだ。

Img_0689_3
  Img_0688_3

【参考】
◇阿左美冷蔵 http://rose.zero.ad.jp/vodka/
◇朝日新聞朝刊2010年7月13日「いつもの景色 水没したら iPhone撮影ソフト人気」
◇映画「ビューティフル アイランズ」 http://www.beautiful-i.tv/
◇海南友子WEBSITE http://kanatomoko.jp/

(注1)
「消費者4つの権利」は1962年に故ジョン・F・ケネディ大統領が提唱。ここから世界各国の消費者行政がスタートしたとも言われている。
 ・安全である権利 the right to safety
 ・知らされる権利 the right to be informed
 ・選ぶ権利 the right to choose
 • 意見を聞いてもらう権利 the right to be heard

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コメント

すまんが、背景と文字の色には配慮をキボンヌ。

リンク先の文字色がもの凄く見づらいもんで。

 Googleのトップページは、時折、遊び心たっぷりに季節感を出していたので、自分のブログも季節にあわせたものにしています。
 ただ、ココログ(ニフティが提供するブログサービス)にあるテンプレートをそのまま使用しているので、こちらで色彩を変えることはできません(変更できるのかもしれませんが、把握しておらず)。すいません。
 後ほど、誰にでも見やすそうなものに変えてみようと思っております。
 

楽しいお話でした。お腹の中のお子さんも喜んでいることでしょう。お大事に。

さて、
うちの近くのスーパーにも、
土用の丑の日にはたくさんウナギが置いてありました。
でも、けっこう高い。翌日は売れ残って安くなっているんじゃないか?と、うちでは、「土用の次の日」がウナギの日だ、と決定し、翌日母が行ったら、「置いてなかった」とのこと。
う~ん、ちょっと動揺。

追伸:
かき氷、うちは「カルピス」をよくかけます。ちょっと、子供っぽいかなと思って、最近、かわりに梅酒をかけたら、大人の味になりました。

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