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2010年10月15日 (金)

え、そこにそれ入れる!?

 ホテルから大分城址公園前を通り抜け、舞鶴橋まで。そこからは大分川沿いに別府湾 へと降り注ぐ流れとともに駆ける。私には判別のつかない魚がなんImg_0960_2ども体を中空に浮かし、 その向こうで顔を出したばかりの朝日が赤々と輝いていている。なんとも美しく、清々しい。

 そう、僕は今、大分にいる。

 旅先に必ずジョギングシューズを持っていくようになったのはいつからだろう? ときどき海外へ行く仕事があるのだが、「まったくの知らない土地を、その時の気分で右に曲がったり左に曲がったりして走ったら、さぞかし愉快だろう」、ふとそう思ったのが始まりだったと思う。そんなに昔のことではないが、もういつなのかは思い出せない。

 知らない土地というのは、五感で受け取るすべてが新情報なので、走る辛さを感じている暇がない。ランニングハイとは別物の心地よさがいつまでも続くものだから、ついつい「次の橋まで行ってみよう」と目標物が更新されていってしまう。
 この日は、気分よく走っている僕の横を高校の駅伝部らしき集団がはつらつと追い越していった。すれ違う地元の人たちすべてに「おはようございます!」と(結構なスピードで走っているImg_0961_2 のに)部員全員で挨拶するものだから、その波が後ろからどんどん近づいてくるのが分かる。
 かたや、50人ほどはいようか、中高年たちがマイペースでラジオ体操をしている。こうした風景はマニラでもビエンチャンでもソウルでも見た。欧米では見かけないので、アジア的風景と言っていいのだろう。

 今回は、大分市とJICA九州が主催している「おおいた国際協力啓発月間」の企画のひとつとして行われた「映画×ワークショップ=観て!感じて!考えよう! 日本の国際協力と私たちにできること」の後半部分、つまりワークショップのファシリテーターが、今回の出張のお仕事である。前半に『Garment Girls』(バングラデシュの衣料工場で働く若い女工たちを追ったドキュメンタリー)と『Agua y Genero(水とジェンダー)』(エルサルバドルの水とジェンダーの問題を扱った映像)の2本の映画を観て、後半、参加者同士でそれら映画についてワークショップ的にふりかえる。そして、ひいては「MDG'sのことを考える場にしてほしい」という要望でもあった。

 主催者の予想に反して、それほど入りはよくなかったのだけど、熱心な参加者がいたおかげで救われた。中には、直接「いつも参加しているプログラムの中で、今日は一番良かったです。もっとこういう機会が増えるといいですよね」と言ってくれる方もいて、本当にファシリテーター冥利に尽きる。
 そんなこんな言葉は、仕事後のビールをうまくする!

 それを実証すべく!?会場の後片付けを終えて、スタッフの方々と郷土料理を食しにいった。朝のジョギングに加え、これこそが地方出張の醍醐味である。 

 まずは、関アジの刺身をつまむ。Img_0950
 身が引き締まっていて、食感がいい。
 なにより見た目が、透き通ってきれい。 

Img_0952  お次ぎは、とり天。
 とりの唐揚げとは似て非なるもの。ただし、どちらもビールが進むのは一緒。

 さて、「りゅうきゅう(琉球)」という大分の郷土料理はご存知だろうか? 
 要するに新鮮な魚(ブリやサバなど)の「ヅケ」である。Img_0951 一説には、琉球から伝えられたから「りゅうきゅう」と名付けられたとか。(あまりに安易なような…)

Img_0954_3

 こちらは豊後牛のステーキ。月並みだが、柔らかくておいしい〜。
 料理をすると、どうしても火を通しすぎてしまうのだが、モノがいいのだから、レアに近い感じでいただきたい。うちは安い肉しか食べさせてもらわなかったもんだから、焼き肉の時は「ちゃんと火を通しなさいよ」と何度も言われた。その癖がなかなか抜けない。

 そろそろ、ビールから日本酒に移行。Img_0955
 大分の地酒と言えば、「西の関」なのだそうだ。が、辛口のそれではなく、なんとなくいつもの嗜好とは変えてみたく、甘口の「智恵美人」を頼む。

 まだまだ続く!
Img_0957  締めはだんご汁。去年、熊本県水俣市に行った際にも「だご汁」(微妙に呼び方が違う)を食べたが、九州一帯の定番なのか。
 ただ、似たようなものは岩手にもあり、「ばっと」と呼んでいた。九州の定番というよりは、日本の田舎料理の定番なのかもしれない。

 デザートは、やせうま。これまで私は「やせうま」などという食べ物を聞いたことがなかったのだが、きしめんのような太くて平らな面にきな粉と砂糖をまぶしている。「やせうま」との名から、それはなかなかイメージできない。Img_0956
 名称の由来は、平安時代にさかのぼる。京都の八瀬(やせ)出身の使いの女性に、幼き貴族がご飯が欲しい時、「八瀬、うま(「うま」は食べ物の幼稚語)」と言っていたので、それが語源だという説もある。
 バイトらしき店員に、みんなで興味津々、「どうしてやせうまというのか?」と聞いたら即答できず、「店長に聞いてきます」と言って、すぐに戻ってきた。前述とまったく同じ回答をしてくれたのだが、みんな俄に信じられず、「うっそ〜」と嫌疑のまなざしを向けてしまった。すぐさま携帯で検索してみると、ウィキペディアに同じ説明が載っていたのだが…。
 バイトさん、ごめんなさい。

 さて、皆さん。写真をたくさん載せてみましたが(食べかけの写真もあり、何卒ご容赦を。写真の前にどうしても箸がのびたもので…)、なにかお気づきの点はないでしょうか?
 
 もちろんないものもありますが(あるいは、すでにかけてしまっていて写真では判別できませんが)、皿の脇に必ずカボスが添えてないでしょうか。とにかく、大分の人は何にでもカボス(汁)を入れて食するようなのです。
 感心して、今回の企画の担当者であるJICAデスク大分のK氏に「こちらの方々は何にでもカボスを入れるんですね」と聞いたら、彼女の言葉にはもっと驚いた。

 「私も最初、え〜って思ったんですけど、こっちのひとは味噌汁にまで入れるんですよ。でもやってみたら、意外とさっぱりしておいしいですよ」とK氏。彼女は福岡出身と聞いたが、福岡でそれはやっていなかったそうだ。

 それにしても、味噌汁にカボス…。

 どうにも解せないが、せっかくの機会だから、さっそく戻って妻と試してみようかな? こんな想定外の発見もあるのだから、地方出張は有意義なのだ。

 大分空港でカボスのジュースを買い、一気に飲み干した。今回の出張も、いとをかし。

Img_0962

※本文は、10月11日に書いた原稿を加筆修正し、本日10月15日にアップしたものです。

【参考】
・朝日新聞2010年10月3日「バングラデシュ 低賃金に反乱 月2000円 繊維産業デモ頻発」

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コメント

いつもながら、ブログって個性がでるなあと思いました。

分量たくさん、写真もたくさん、話題も豊富。最後までどこまで連れて行ってくれるのか
わからない。。。リンクされた情報も充実している。石川さんのブログの特徴ですね。
「加筆修正し。。」なんていうのも。

今回も、まるで大分でジョギングしたり、かぼすを「味噌汁」にも「やせうま」にも
かけたような気分になりました。楽しかったです。

追記:
河口を飛び跳ねるのは「ボラ」になる前の「イナ」かなあ?とか、かぼすの
ゆるキャラは確か「かぼすちゃん」だったなあ、などと思いが広がりました。


森井さん、いつもコメントありがとうございます。
 ちなみに掲載写真の中では、さすがにだんご汁とやせうまには、カボスかけなかったです…。
 でも、味噌汁にかけるくらいなら、それぐらいのことは大分の人たち、やってるかもしれないですね。今度、大分在住の知人に確かめてみます。

そうですか。味噌汁にかけるぐらいなのに。

ちなみに徳島はかぼすの小型のような(でも、香りはちがう)
スダチです。さっき四国限定の番組を見ていたら、
徳島バーガーというB級グルメがあるんですが、それには
スダチをかけてましたね。
ちなみに、ゆるキャラの「かぼすちゃん」は女の子ぽいイメージ
なんですが、徳島は「すだちくん」といって、スーパーマンのような
マント姿の男の子です。

おまけ:ポン酢って、オランダ語の「pons(ポンス)」が、転訛して
それに酢を当てたようですね。スダチは酢橘。
かぼすは?果ポン酢??

石川先生、お久しぶりです6期kodamaです。
拓大からのメーリスでたまたま?先生のブログ拝見。大分来られたのですね。私は今地元
別府在住です。年に数回くらいは精神講座受講などのため上京してますが、で、昨年の大震災時、先生は大丈夫でしたか。ご家族とも。私はネパールにいて小学校でボランテア学級をしていましたので、実感がわきませんでした。帰国が15日でしたので。
お元気そうで、なつかしいです。
機械があったらまた拓大よりますので。

カボスはさすがに、団子汁にはかけませんよー笑

kodamaさん、懐かしがってメールをくださり、ありがとうございます。
是非、機会があれば、拓大に顔を出して下さい。
で、私も久々にこのブログを読み返したのですが、いまだに味噌汁にカボスをかけて食してはいなかったなぁ。やってみないと(笑)。

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