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2010年11月10日 (水)

蚊遣り線香の季節!?

 妻の実家にご馳走になりに行き、義母が「カエデがとてもきれいよ」というので、少しだけImg_0989_2遠回りして帰ることにした。その近所の並木道は、義母の言葉のトーン以上の見事さだった(iPhoneで撮るとそれほどに見えないが…)。それとも今年はあまり「秋」を直に感じる機会がなかったから余計に映えて見えたのだろうか。日本は“四季の国”ではなくなっている。

 家ではすでにストーブを出しているというのに、いまだに蚊が出没する。夏と冬だけになったこの国は、日常の空間さえも矛盾に満ちたものにする。
 蚊の皆さんの勢いはさすがになく、ほぼ百発百中でピシャッと仕留められるのだが、彼らも生きるのに必至なのだろう、無論、血を吸わないわけではない。今朝もまだ生後2ヶ月ちょっとの幼き娘に対し、容赦なくほっぺ2カ所を刺しやがった! それを見た妻は、よっぽど憎かったのか、手で仕留められるというのに、怨霊を払うかの如く蚊取り線香をモクモクと焚きはじめたのであった。

 「蚊取り線香」とは書いたが、うちで使用しているのは「蚊遣り線香」である。市内の自然食品屋さんでたいがい購入してくるのだが、りんねしゃの「菊花せんこう」がその「蚊遣り線香」というものだ。除虫草粉末・除虫菊粉末類などすべて天然素材でできているこの商品は、蚊を退治するのではなく、あくまで近寄らせず部屋から追い払うものである。我が家ではこれを愛用している。
 しかし、この菊花せんこうが販売中止になるのだという。

 「100万人のキャンドルナイト」やホワイトバンドを仕掛けたあのマエキタミヤコ氏によれば(『オルタナ』2010年10月号 p.25 「マエキタ流」)、「合成ピレスロイド系殺虫成分アレスリン等農薬類不使用」という表記が「農薬がよくないという優良誤認を招く」という理由で、愛知県健康福祉課健康担当局医薬安全課が販売中止にすると言ってきたのだそうだ。
 化学の専門家ではないし、マエキタ氏のコラム程度の情報では、どちらの言い分に分があるのか私にはジャッジはできない。が、もし販売中止という企業にとって致命的な状況に追い込むのであれば、医薬福祉課は勧告するのと同時に、アレスリンが人体へ影響がないとの合理的な根拠を示すべきである。一般市民は、アレスリンがその強力な殺虫効果ゆえ、頭痛や吐き気などの症状を催したり、化学物質過敏症の一因となっていたりするという情報を耳にするから、それへの不安を抱いている。そうした不安が、菊花せんこうを選択する我々夫婦のような人たちの行動規範を“予防原則”(注1)に基づかせている。それが結果として単なる噂だったとしてもである。噂だろうがエセ科学だろうが、疑念が晴れない限り、その商品に手を出すことは基本的にしないのである。「優良誤認を招く恐れ」よりも「人体を害する恐れ」を優先させるのは当然の判断だと思うのは私だけではないだろう。
 だから、最低限、商品選択の自由は担保してほしい。というか、医薬福祉課がその自由を奪うことは越権行為ではないだろうか。そもそも優良誤認に関する規制は、公正取引委員会の仕事ではないのだろうか。

 さて、いつになく小難しい文章を書いてみたが、ここまで読み進めて、どこか腑に落ちない読者もおられよう。ここまで“蚊遣り”線香である菊花せんこうへのこだわりを見せておきながら、我々夫婦は溺愛してやまない愛娘を刺しやがる蚊たちを今の時季であれば、百発百中、両手でピシャリとやってしまうのである。

※注1 予防原則
 欧米を中心に取り入れらてきている概念で、化学物質や遺伝子組換えなどの新技術などに対して、人の健康や環境に重大かつ不可逆的な影響を及ぼす恐れがある場合、科学的に因果関係が十分証明されない状況でも、規制措置を可能にする制度や考え方のこと。(EICネット環境用語集「予防原則」の項より引用

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コメント

この写真で見る限り、イロハカエデのような種類じゃなくて、
アメリカ楓みたいな種類に見えますね。

私の感覚では、それでも日本はやはりまだ四季があると思います。
中国遼寧省鞍山で日本語を教えておられるS氏などは、一夜にして
冬になり、いつ湯が出なくなるか!?というような感じらしいです。

蚊に関しては、わざと蚊に血を分けてやる良寛さんのような美学もあれば、
季節を過ぎた蚊を「.哀れ蚊」と呼んでいたわる美学もあるかもしれませんが、
両手でバシッと、合掌ひねり?で成仏させるのは、苦痛を感じる間もなく
案外、慈悲心にあふれている所作かも知れませんね。

私などは年齢のせいか、両手でバシッと決めたつもりが、最近は微妙に
ずれているのか、蚊に逃げられることが増えました。

突然ですが、ここで一首。

かにかくに 人はいふとも 秋の蚊も 刺されてみれば 痒くて掻くに

(かにかくに:「とやかくと」の意味の古語)


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