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2010年12月19日 (日)

長蛇の列

 最近はどうもすべてが後手後手である。今日書こうとしていることはちょうど1週間前のことになる。

 先週日曜、今年立ち上げたばかりの拓殖大学ランニング愛好会(愛称:拓大楽ラン倶楽部、略称:TRC)のメンバー7人(学生5名、教職員2名)で、高尾山天狗トレイル大会に出場した。年甲斐もなく学生には負けまいとはりきったせいか、山の上り下りがきつかったせいか、翌日に久々の筋肉痛となった。翌日に筋肉痛がくるのであれば、まだまだ若い証拠と学生らと張り合えるのだが、さらにその翌日、もっと筋肉痛がひどくなっていた。これは紛れもない老化現象である(笑)。

 実はこの大会には2年前に出たことがある。その時、この大会を主催する虔十(けんじゅう)の会のことはあまり認知していなかった。ただ今夏の石川ゼミ合宿では、高尾山フィールドワークをメインに組み立て、そのリソースパーソンとしてケンジュウの会代表の坂田さんにお願いした経緯があり(詳細はこちら)、そのご縁というか、リスペクトというか、みんなで参加するレースに位置づけようという運びになった(ゼミと愛好会は基本的に関係ないが、自分の中でそうしたという話)。

 ちゃんとした話を聞いたことがないので、あくまで自分の憶測の域を出ないが、高尾山天狗トレイル大会開催は、圏央道高尾山トンネル建設反対の意思表示であろう。ケンジュウの会は、というか“坂田さんという方は”というのが正しいのかもしれないが、これまでやられてきたような反対運動には与しない形で(例えば、横断幕を持ち、鉢巻きに“断固反対”と赤字を入れ、右手を高く掲げて「ハンタ〜イ!!」と声高に叫ぶようなスタイル)市民運動を展開している。ゼミ合宿の時にも見せてもらったツリーハウスがあるが、自分たちでつくったそこへ集い、コンサートをしたり、あるいは高尾山の生物多様性の世界を多くの人に実感してもらおうとガイドツアーを実施したりしている。
 もちろん従来型の政治に直接働きかけるスタイルをまったく取っていないわけではないが、やみくもに白黒つけようと反対するやり方だけでは願いが成就しないことを承知している。彼女たちは今の市民運動のあり方を模索しているのだと思う。

 さて、大会当日。
 普段、「小仏行き」のバスなんぞ、休日でも若干の登山客以外乗らないのだろう。が、その日に限っては1,000人もの参加者がこぞって高尾駅北口のバス停留所に集う。本数も限られるバスを待つ列は二重にも三重にもなり、すぐに長蛇の列となった。

 そこで「事件」は起きる。
 自分の前に並ぶ人のところへ友人らしき人が来た。もちろんこの人らはトレイルランの参加者だ。「ど〜も、ど〜も♪」なんて陽気に挨拶し、当たり前のように列に交じる。
 「おい、おい」と心のうちで突っ込むワタシ。ただ、これだけの人がいるところに人っ子一人入ったところで、実質、会場に着く時間に変化はない。なのに注意すれば、了見が狭く、ケツの穴も小さく、やっかみな人間のように思われるようで、とりあえずオトナな対応!?をした。ただ、ワタシのピュアな正義感はやや揺らぐ…。

 しかし、5分もすると、その横入りした男性の携帯が鳴り、「あ、今、駅に着いたんすか。迎えに行きますよぉ」だって。なんかイヤな予感。
 一度列から離れたその男は、さらに別の知人らしき男性を引き連れ、またも列に交じってきた。遠慮も気兼ねも躊躇いもなく。

 予感的中!
 この時のため、すでにワタシは答えを用意しておいた。こういった事態が起きた時を想定し、常々、妻と対策を練ってきていたのだ。例えば車内でケータイを使用している人がいたら、例えば道で歩きタバコをしている人を見かけたら、、、そんなマナー違反をどうしたら嫌な顔をされず、素直に「すいませんでした」と行動を改めてもらえるだろうか、と。
 で、検討を重ね、何度もシミュレーションをしてきたその方法とは「ポニョのように言おう♪」なのだった。そう、あの「崖の上のポニョ」のことである。

 彼女(彼?)のように天真爛漫に、無邪気に、そしてややアホっぽく、「ぼく、大ちゃん。それはよくないことだよね」って言ったら、きっと止めてくれるだろうというのが、東京学芸大学大学院を出た大学教員39歳と女子栄養大学を出た高校教員35歳(現在、育休中)が編み出した必殺ワザなのだった。(ちなみに「大ちゃん」は上京して間もなくつけられた19歳からの私のニックネーム)

 ただし、いざそれを使うとなるとさすがに憚れる。そこでそこまでいかずともかなり柔らかく注意すればいいとトーンダウン。沸々と煮えたぎる向っ腹を抑え、3人目が来るであろう瞬間を待つ数分の間、何度も頭でリハーサルする。
 案の定、横入りした2人目の男が3人目を連れてきて、かなり楽しそうになっているのが余計に腹立たしい。
 ポニョ(ただしかなりトーンダウンしたものだけど)登場の瞬間がとうとう到来だ。さぁ、ここしかない!

 「あの〜、さっきのあなたもそうだったけど、みんな並んでるんだから、最後尾に行くべきじゃないですかね」

 あれ、俺、フツーだ…。やや優しくは言えたものの、フツーの対応だ、俺。

 調子のいい2人目の男はばつが悪そうにニヤニヤしてるものの、みんな、一向に動く気配はない。
 「もうえいわい、ポニョなんてヤメた、ヤメた!」と言いかけた時、3人目の男が「じゃ、後ろ行こうよ」と連れ立って最後尾に向かっていってくれた。ただし、「行きゃいんだろ」って感じでね。

 どうも注意するってぇのは難しい。注意した方もされた方も両方とも嫌な気分になる。会場に向かうバスの中、「なんか別の言い方あったのかなぁ」と頭から離れない。ピュアな正義感など、所詮、社会になんの還元もしないのだろう。

 バスを降り、受付会場までの山道を人の波にのって向かう。
 「ま、いいや、高尾の自然を満喫できるトレイルランを楽しもう!」
 そう心を切り替えようと思い、ふと視線を上げる。すると、とうに受付を済ませたらしき3人組とすれ違った。あ〜〜〜(絶句)。

 かの3人組は、“最後尾に並ぶ”という罪滅ぼしをしていたのかと思いきや、駅前からちゃっかりタクシーに乗り換えていたのであった。

 ピュアな正義感は、世の不条理にはまるで非力なのだった。

※TRC加入したばかりの新妻くん(工学部1年)が「10km男子19〜35歳」で見事2位!(右から3人目)
Img_1067

 ちなみに私は「10km男子36〜49歳」で19位。参加者が少ないとはいえ、こんな順位でゴールしたのは初めて。まずまずの健闘か。
 下は、運営スタッフのボランティアに参加していたゼミ生が、ケータイで撮ってくれた私のゴール写真。人徳からか後光が射しているように見える!(笑)
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コメント

よくありますね。

ちょっと考えてみました。

自分の前に横入りされたら、怒りが自然にわいて
まだ、注意もしやすくなる気がしますが、自分の
後ろで横入りがあったとき、「それはまずいよ」と
言えるのか?訴える側の不利益が直接ないようなので、
より難しくなるような気もします。

また、個人で注意する場合、相手が逆切れしてくる
可能性もあるので、まわりの人と複数で対応する
方がいいようなときもあると思います。(たぶん、この
場合は対応しようとしないと思いますが)

私は状況をみながら注意する方ですが、一人で
対応する場合は、まわりに聞こえないような声で
いうことが多いです。(そういう点ではメモを渡すのでも
効果は期待できるかも)

逆に自分(たち)が注意されたこともあります。
自分の友人が席をとって待っていてくれたりすると
断りにくくなります。(混雑の程度にも関係してくるかな)

こういうことが多いのは、たぶん、
「(名前と顔が一致する)世間」の幸せ感を最優先して、
世間外に対する関心・配慮がないことが原因だと思います。
まわりの人もほぼ同じ価値観でいることから、注意する
よりも「無視」することで、つまり「なかったこと」にすることで、
不快感を軽減してしまうという戦法だと思います。

巧妙だとも思いますが、弱くて特殊だとも思います。
「世間」と「公」はちがうということも意識しておく必要がある
のだと思います。


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