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2011年5月 1日 (日)

ここにある時差・温度差

 珍しくGWの時期に岩手へ帰省した。本来であれば、春分の日に行われるはずだったいとこの結婚式に出るためだ。「とりあえず、3月21日の式は取り止めにした」と連絡をもらった時は、“無期延期”のニュアンスを言下に感じていた。私の親類の多くは内陸部に住んでいるため、甚大な被害に遭うことはなかったが、一ヶ月ちょっとの延期で済んだのは奇跡だったと思う。

 GW中に変更になったとはいえ、いとこの結婚式は、それでも行けるかどうかは微妙だった。式の二日前になってやっと東北新幹線が全線復旧したのは幸いだった。まる8ヶ月となった娘を連れていくには、それが絶対条件だっただけに、肝を砕いていた。
 チケットをとったのは27日。最初、希望する時刻の新幹線ではうまい具合に席が取れなかった。妻と熟慮した結果、40歳にして初めてグリーン席を予約する羽目となったが、背に腹は替えられない(自由席とグリーン席では差額が3,600円もあった!)。

 東北新幹線自体も内陸部を走っているため、窓外に目立った地震・津波の爪痕を見ることはなかったが、それでも仙台あたりでは瓦屋根にブルーシートをかけている家屋がしばしば目に入る。

 報告を受けていた通り、実家のほうはもうだいぶ通常の生活に戻っていた。普段帰省する時と家の様子はあまり変わらない。(ちなみに、寝たきりになった祖母を見舞いに入院している施設へ行った際、階段下に山積みになった段ボールを見かけた。そこには「支援物資」と黒マジックで書かれている。少なくともここではそうしたものは十分に足りているようだった)

 ただ、私の日常と実家の日常がわずかにずれているとも感じた。

 妻が「岩手に来てから、また『ポポポポ〜ン』のCMをよく見るね」と言う。たしかに、首都圏よりACのCM頻度が高い。震災直後には結構流れていたものの、最近あまり見かけなくなった『知層』のCMも実家のテレビからは流れてきた。
 「いかにも!」という安っぽい地方CMを見るのが、帰省した際の“乙な田舎の楽しみ方”だが、今回はそれが満喫できなかった。おそらく地元企業がCMを流せるほどの体力がまだ回復できていない証拠なのだと思う。
 NHKを観れば、常時、画面側面と上部に被災地へ向けた生活情報が流れていた。18 「中小企業情報」や「登記の仕方」といった類のものまで流れていた(右写真はテレビ画面を撮影したもの)。

 ここは(当たり前だが)まだ被災のただ中にある。東日本と西日本との「時差」「温度差」はどうしても生じてしまうだろうと思ったが、“東日本”と括られる中にもすでにそれは決定的に生じてしまっている。きっと内陸と沿岸でもあるのだろう。

 結婚式で同席となり、久々に再開した同い年のいとこは「沿岸の復興は10年ではきかないんじゃないかな」と話していた。消防士である彼は、震災直後、沿岸部の救援に応援へ行き、現地の様子をまじまじと見てきている。

 復興の道のりはとてつもなく長い。そうした中で、どんどん「時差」と「温度差」は生じていくことになりかねない。それを埋めていくには相当の覚悟が要る。ただ、それを今の段階でしておかなければ、それに気づく感覚さえ、麻痺してしまうだろう。
 東日本と西日本、東北と首都圏、沿岸と内陸・・・その境目へ、意図的であろうが、無意図的であろうが、できる限り、線が引かれていくべきでない。日本を俯瞰して見た時に、等圧線が混み合っているようでは、復興に向けて強い逆風が吹くことになってしまう。

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コメント

時差や温度差は、どうしても存在したり、また
広がるでしょうが、頭の中でそれを無いものにしたり、
なんとしても無くそうとするよりも、おのずとあるものと
まずは考えて、その前提の上で考えたり行動する
方がいいように思ったりもしますが、どうでしょうか?

 森井さん、たしかに仰る通りですね。
 勝手にですが、比較的、森井さんとは考える方向性は似ていると思っていて、奇麗ごとを言うのではなく、(良くも悪くも)冷めた視点で現実を受け入れつつ、そこにどう身を任せていくかということなのだと考えてはいます。前にご紹介いただいたタオ的な感じが近いでしょうか。
 そういう意味で、最近、ブログが説教臭くなってしまっているのを反省してもいます(笑)。

タオ的な感じ。。(何でしたっけ?)

たしか前に、ご紹介した

『欲望する脳』茂木健一郎 集英社新書

に、若い頃『論語』を愛読していた友人が、
歳をとってから、実践的過ぎて鼻につくことも
あると言い始め、老荘思想が好きだった茂木さん
が、次第に孔子が好きになってきた。。。
なんてことを最初の章で書かれていました。

NHK教育の「100分de名著」はニーチェがすみ、
昨晩から『論語』になりましたが、これも楽しみです。

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