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2011年9月24日 (土)

石窯パン・ドリアン

 喜久屋製菓有限会社代表取締役・田村陽至。
 自然天然酵母にこだわるパン屋「ドリアン」
石窯パン職人でもある。
 雑誌
cafe-sweets(2008年2月5日号)の石窯パン特集で表紙を飾ったのだから、その評価は業界が認めるものである。

 けども僕らは彼のことをタムタムと呼ぶ。10年近く会っていない気がするが、電話に出たその声はフニャフニャしていて、とうてい社長のものとは思えないが、たしかにあのタムタムの声だった。

 今年の夏は海外出張やなんだかんだで帰省どころか、家族サービスすらまともにしてあげられず、ゆっくりすることがなかった。挙句の果てには、うちら夫婦言い出しっぺの映画上映会を9月11日にやることになっており
(このことは今回書く予定が、さらに後で書くことにします)気づくと大学は後期が始まり、またも忙しさが復活してきた。
 だから、この連休は、いわば家族への罪滅ぼしもあり、旅行を敢行することにしたのだった。当初は海外へ行きたいとの妻の強い要望があり、1歳になる娘のパスポートさえ申請したのだが、わざわざ連休の高い時期に、しかも短い日程での強行軍はいかがなものかと断念することにした。

 再考した結果、「ただただのんびりしたい」→「ならば、島だ!」→「そうだ、尾道・向島の知人宅はどうか」と、連休直近でお願いするのは厚顔無恥でありながら、無理強いすることになった。
 それで、せっかくだから広島市まで足を伸ばし、広島に単身赴任している知人とパン屋「ドリアン」を訪ねることにしたのである。(結果、あちこち移動し、のんびり旅にはなっていないのだが…)

 広島駅の二つ手前、向洋駅を下りて、線路沿いを歩いていくと、ほどなく「ドリアン」が見えてきた。昼にお店へ電話した時には「今、窯に入っているので、しばらく電話に出られないんです」と彼の母親らしき人
(実際に店で販売をしていた)が教えてくれたので、表紙を飾ったような出で立ちで、しかも顔に炭をつけ、汗を拭き拭き出てくるものだと思い込んでいた。が、出てきたのは、すっきりした顔で、よれよれのTシャツと短パンで、当時とあまり変わらぬ風貌のタムタムだった。

Img_2329
 夜の10時に起床して(決して「就寝」ではないのでお間違いなく)仕込みを始めなければならない彼は、早々にシャワーを浴びていて、私たちが訪れたのは普段なら寝ている時間だったのだ。それでも彼は快く迎え、やはりフヒャフニャの声で「久しぶり〜」と言ってくれるのだ。

 まずは自慢の窯を見せてもらった。これが自作だというのだから、驚く。

Img_2325_2 Img_2326

 ここに、パンを入れこんで焼いていく。せっかくなら焼きたてのパンを食べたいと思うのだが、ドリアンのパンは“冷めてこそ美味しい”のだ。タムタムの話では、石窯で焼いたパンは、まだガスが抜けていない上に、消化にも良くないのだとか。

 彼と会ったのは、うちの相方が仕事を辞め、沖縄にぶらぶら一人旅をしていた時だった。自分もGWを利用し、その旅の一部分をお付き合いしたのだが、その時お世話になっていた「むら咲むら」というところに自分ら共通の知人
(今は辺野古で基地反対運動を続けている)とタムタムがいて、それ以来の仲である。ただし、“それ以来”と言っても、それ以外では新宿で一度飲んだだけなのだ。人の縁というのは回数ではない。密度なんだと改めて思う。

 彼はその時、実家を継いでパン屋には絶対になりたくないと言っていた。大学卒業後、金沢のお店で修行していたが、そこは半年で飛び出している。沖縄にいた時もそうだったが、とにかく焚き火をこよなく愛し、それをモチーフにモンゴルへのスタディツアーはじめ、あれこれ企画をしていたと思う。
 それがやっと軌道に乗り始めた頃、傾き始めた実家のパン屋を数ヶ月だけ手伝うはずが、なんだかんだで今に至っている。

 モンゴルとパン屋ではまるで正反対の生き方を選択したようにみえる。しかし、10年前、深夜に沖縄の海辺で薪をくべる彼の姿と根本は変わっていないのだろう。目尻をいっぱいに下げて微笑むタムタムの先にある炎の温もりは、しっかりパンの中に閉じ込めてある。

 その美味しさを是非ともみんなにも味わってほしい。
(インターネット販売あり)

Img_2327

ドリアン堀越本店 
  住所:広島県広島市南区堀越2-8-22
  営業時間:8:00ー19:00
  TEL:082-285-3235
  定休日:月・火曜日
  駐車場:有(4台)

ドリアン八丁堀店 
  住所:広島県広島市中区八丁堀12-9 広島SYビル1F
  営業時間:11:00ー19:00
  TEL:082-222-2333
  定休日:月・火曜日
  駐車場:無 

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コメント

広島の向洋。なつかしい気がします。

「ドリアン」のパン、香りがしてくるようで、
おいしそうですね。

モンゴルと実家のパン屋も遠いようで、近いような。

少なくともモンゴルや沖縄を経由してゆく
ところだったんでしょう。

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