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2012年8月15日 (水)

市場原理の道理を知る!?

 ティンプーからプナカへ向かう道中、グレイラングル(Gray Langur)に出会った。Img_3803 ブータンには、この猿に遭遇すれば「見た人にいいことが起こる」という迷信がある。しかも、往路だけでなく、翌日の復路でもそれを見かけ(右写真はその時のもの。iPhoneで撮ったため、かつ距離があったため、かなり見づらいが…)、これはもう2倍以上にいいことが起こりそうな予感がしてならない。
 事実、これ以後、いいこと(らしき)ことが我々に3つ起こることになる。

① 泊まったホテルが大当たり!

 ブータンの観光事情は非常に変わっていて、海外からの観光客は公定料金として1人1日200ドルを支払う。ちなみに、これはグループ(3名以上)料金で、個人であればこれが240ドルになり、ハイシーズンであればグループで250ドル、個人で290ドルに跳ね上がる(詳しくは、http://www.tourism.gov.bt にアクセス。日本語版のページもある)。
 逆に言えば、これを支払ってしまえば、宿泊代も食事代も移動費もガイド代も各訪問地の入場料も一切合切含まれており、滞在中、飲み物代と土産物代以外は基本的にかからない。ただし、どんなホテルに泊まるのか、どんな食事になるのかは、これまた基本的に選択できず、政府から指定されてしまうのである。つまり、
(もちろん事前にどのホテルかは知らされているものの)現地に着くまで、どんなホテルかは「開けてビックリ玉手箱」状態なのである。
 参考までに、「200ドルも払いたくないから、ホテルのグレードを下げ、料金も下げてくれ」という交渉の余地はない。グレードが下のホテルを海外からの旅行客が使用することはできず、ある程度のグレード(二つ星、三ツ星レベル)が保証されてしまう。グレードの低いホテルは地元の人たちが主に使うらしい。
 だから、ブータンに着いて以来、これまでそれなりのホテルに滞在させてもらっていたが、最後、パロ(国際空港のある町)で2泊するホテルはそれまでと比べてもとても快適なホテルだった。なにより、軽井沢の別荘地を彷彿とさせるような森の中のコテージが我々の宿で、鳥たちの鳴き声で起こされるのは、本当に癒される空間だった。完全に、ブータン・パロが我々の避暑地となった(これから酷暑の日本に帰るのが辛い…)。

Img_3818 Img_3819

②マツタケにありつく!

 あまり事前情報なく、ブータンに来たので、こちらに着いてからブータンではマツタケが結構採れることを知る。ガイドのDekiさん情報では、中央ブータンが主な産地らしく、Dekiさんの父の田舎がある彼の地ではマツタケ祭りがあるとも言っていた。が、ありがたいことにブータンの人たちは、それほどマツタケを好んでは食べないらしい。だから、それは自ずと日本人観光客用に向けられる
(右写真参照)Img_3823

 旅の心残りとしてあった「マツタケ食べたい!」という思いを叶えるため、ダメもとでSonamさんにそれを伝えると、「よし、分かった!」と言わんばかりにニンマリと笑い返してくれた。もしかしたら、ティンプーからパロへの道程で売ってる屋台があるかもしれないというのだ。ただし、その日最後のプログラムのJICA訪問が、所長さんとのやり取りで盛り上がり、時間が押している。すでに薄暮を通り越して、暗くなり始めていた。「もう屋台が引き上げてしまっているかもしれないから、あまり期待しないでくれ」という表情も。
 それでも、お猿さん効果か、1軒だけマツタケを並べている露店を発見できた。

 一袋に結構入ったマツタケが三袋。どうするのか、恐る恐るSonamさんの動向を見守っていたが、いくつか匂いをクンクンやると、その三袋を潔くまとめて大人買い!Img_3797 聞けば、三袋で3000ヌルタム
(おおよそ1円=1.5ヌルタムだから4000〜5000円ほど)
 これはこちらが勝手にお願いしたものだから、当然、別料金と踏み、ここは私が(かっこつけて)持とうと言い出したのだが、「これも200ドルのうち」と言い返され、請求されることはなかった。ここらへんもブータンの摩訶不思議なところなのだが、お相伴に預かるのであれば、それ以上言わないことにしよう。

 で、その日のホテルでの夕食時、調理してもらったマツタケが皿一杯に供された。「マツタケ、初めてぇ〜!」と、とりわけ嬉々と騒ぐ学生たちだったが、Img_3807
食べて一言、「エリンギ?」。あながち間違っていないのだが、一同絶句…。
 マツタケ経験済みの社会人からは、希少価値ゆえ、値が張る代物だと聞かされて、さして美味とも言えないマツタケは、二度目の箸がなかなか皿へは伸びず。なんと最後まで手を付けられることなく、残ってしまう始末。
 この現実に、学生たちは市場原理の道理を現場で学ぶこととなったわけだ。

③ ローカルフード体験

 前述したように、食事も原則決められている。外国人観光客は、政府が認定したレストラン、またはホテルで食事をとることになる。食中毒を恐れて、清潔な店だけが認定が受けられるとは、Dekiさんの話。
 それで、その食事というのが、決まってビュッフェで、出ているものもおおよそ一緒だ
(赤米、焼きそば、野菜の炒め物、そしてエマ・ダツィと呼ばれる唐辛子とチーズを煮込んだもの、など)。海外にしては珍しく野菜が多く、味付けは観光客向けに調理されているので、おいしくはいただけるのだが、これが毎日続くので、さすがに飽きる。

 そこで、Sonamさんに交渉だ。ブータン旅行は、本当にガイド次第でいかようにもなるのだから(良くも悪くも)、交渉しない手はない。最初は、何かコトが起こっては困ると渋っていたが、これもまた、ブータン最終日の晩餐で、ローカルレストランに連れて行ってくれて、要望を叶えてくれた。


※写真は、一番左がライス、カボチャの炒め物、麦でできたパンのようなもの。あとは順に、春雨スープ、豚肉の炒め物、エッグ・カレー等々があり。食べると、それほどローカルな感じはしなかったのが…。

Img_3871 Img_3872 Img_3874 Img_3875
 
 あと数時間もすれば、私たちはブータンを離れる。そして、ガイドのSonamさん、日本語通訳のDekiさん、ドライバーのTashiさんともお別れだ。彼ら3人が、我々のブータン研修を充実させてくれた一番の立役者であることは、参加者の誰もきっと否定はしない。
 彼らへの何よりの恩返しは、ブータンを再訪し、彼らと笑顔の再会をすることだと思っている。

※下写真は、左からドライバーのTashiさん、日本語通訳のDekiさん、現地ガイドのSonamさん

Img_3882  

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コメント

ただ今、乗り継ぎのタイのスワンナプーム国際空港。
別れ際、ホテルの前で撮ったブータンスタッフ3人の写真を最後に付け加えました。

外国人用に宿を決められていたりと、共和国の旅行みたいだな。

マツタケの話もそういえば、ありました。
(p.40 )
ブータンのマツタケは香りが高く、
日本のものとほとんどかわらない
とのこと。

母に話したら、昔は田舎でもよく
取れていたとのこと。
今は松林そのものが少ないみたい。
松はやせた土地に育つそうなので、
年数がたつと育ちにくくなるのかも。

ブータンでもやがて取れなくなりそうですね。

issacさん、たしかにその通りです。
 研修の参加者とも言っていたのですが、誤解を恐れずに言えば、ある意味、ブータンと北朝鮮とは一緒です。あるカリスマを持った人への信頼が国を“安定”させています。ただ、そのトップが何を考えているかで、国のカタチに違いが出ているのだと思っています。
 そういう意味で、実はブータンも脆さは併せ持っています。それは、次回ブログで触れるつもりです。

さっきみたNHKの海外ニュースでも
「ブータン」をやってました。

海外からの自動車の輸入を制限したり。。
など国策としていろいろ物欲に歯止めを
かけようとしているみたいですね。
世代間の価値観の違いも大きいようで、
こうなると、たぶん、もうトップもストップさせ
られないかも。
家も車も携帯も(ローンも)持ってない私からみると、
「ブータン敗れたり」って感じもしないでもないです。

どういうわけか、ブータン人気で、
今夜のNHK鶴瓶の「家族に乾杯」
(今夜は7時半からのスペシャル)
も、ブータン。
水川あさみ 幸せ探す旅だそうです。
幸せなんて探すとろくでもなさそう。。

(それよりも、幸せなら手をたたこう~
と言って、すぐ何も考えずに手をたたい
ちゃう方が絶対幸せになれそう)

ま、それはともかく、今朝の
朝日新聞(徳島版)の「フォーカスオン」
に、BSプレミアム 25日 午後1:30~
で、「笑うキミにはフク来る」という徳島県
の限界集落の話があるらしい。

よくわからないけど、国家的にブータンする
より、日本国内でブータンする方がよほど
価値があるように思います。

今夜(8/23)にあった「カンブリア宮殿」
の「伊那食品」の経営は、
「年輪のような」着実な成長を毎年続け、
会社を永続させることこそが、社員の幸福に
一番つながるという理念にもとづいたものでした。

今は珍しい?「終身雇用」「年功序列」
それに「手厚い福利厚生」。
着実な研究開発と新製品開発、
自主的な清掃活動など。。。

ブータンの人も日本の人も、たぶん、
これは「新しい老舗」「幸せ度ナンバー1の
会社の形」だと、納得しそうな内容でした。

ユニークさって、けっこう、基本的で、かつ、
身近にある気もします。

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