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2012年8月10日 (金)

ブータン・ファーストインプレッション

 青という色は、きっとここの空を見て定義されたのであろう。突き抜けるような青は、私が小学生の時に使った絵の具の原料にされたのかも、とも思う。Img_3506_2

 今、私はブータンにいる。そう、“幸福の国”と昨今もてはやされているあの国である。
 例年のごとく、私が担当する「国際開発教育ファシリテーター養成コース」の海外研修の引率で、今年は流行りもののブータンをその研修の地とした。
 一昨日に乗り換えのバンコクで一泊し、昨日、その面々とブータンに入った。世界で一番着陸が難しいと言われているブータン・パロ空港だけあって、山々の合間をアクロバティックにくぐり抜けた。その先にあったのが眩しいばかりの「青」だった。
 一行は空港に降り立つなり、その「青」に感動し、無邪気にはしゃいでいた。それは我々だけでなく、他の国の観光客たちも一緒で、なかなかイミグレーションへと向かわない。そのほとぼりから醒めて向かうかと思いきや、思い出したかのように、やっとパシャリパシャリとカメラに撮り収める始末である。

 多くのブータンの人々が「ゴ」と「キラ」と呼ばれる民族衣装を身に纏っており、その牧歌的な風景ゆえか、とても穏やかそうに見える。海外に行って、「外を出歩いてもあまり危険なことはありません」とガイドから外出をまったく制限されなかった国は初めてだ。その言葉通り、どこの都市でも必ず見かける“ヤバい人”と街角で出会うことはなかった。

 我々は、「幸福度9割超」という国を訝しげに思いながら見ている。そんな桃源郷がこの世にあるわけがない、と。
 昨今の報道もむしろ資本主義経済が入り込むこの国の変化を「ほら、君たちだってそうだっただろ」と言いたげな論調が垣間見られる。この研修もどこかそんな落ち度を探してやろうといった感がないわけでもない。

 ただ、私たちの研修中、ずっと日本語ガイドをしてくださるDeki(デキ)さんが、夕食時、真顔で言った言葉にはハッとさせられた。彼女は日本やスイスでの留学経験があるだけに、外も見た上でのその言葉には重みがある。

「“独立する”ということがいいことのように言われるけども、“誰かに頼れない”というのは幸せではないと思う」

「貯金するのはもったいない。だからお金を稼ぐために必要以上に何かを犠牲にしようとは思わない」

 もしかしたら桃源郷はあるのかもしれない。そう思わせもする旅の初日であった。
 それが本当なのかどうなのか、今日からブータンと出会う研修が本格的に始まることになる。

Img_3514

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コメント

何が必要か。。。という点で
いくつも違いそうな国ですね。

社会保障やそれに代わる共同体
の扶助がしっかりしていたら、老後
のためにお金をためる必要はないだろうし、
もし、老後そのものが長く/無ければ、
やはり、お金を老後のためにとっておく
必要はないだろうし。。また、お金があっても
そうしたサービスが無ければ、お金が
あっても仕方ないかも知れないし。。。

どんな国なのか?レポート楽しみにして
います。

 今、マーケットの見学から戻ってきたところです。そこで、ハワイから来たと言う(少女にも見える)若い女性と出会いました。彼女は、第4代国王の奥さん(ちなみに第4代国王には4人の奥さんがいるそうです)が立ち上げたNGOスタッフとして、DV撲滅を掲げて活動し、その一環で2ヶ月の滞在をするのだそうです。
 彼女は、ブータン人が語られるイメージとほぼ一緒だ(つまり幸福感を感じているだろう、ということ)と前置きをした上で、それでもブータン人が「あまり貯金をしない」ことに対して幾ばくかの問題意識を持っているようでした。「アメリカ人なら、子どもたちにできるだけ良い教育を与えようとする」というのが彼女の言い分です。
 ただ、本文中のDekiさんもマーケットであった若者も通底するのは、社会のセーフティネットをどう構築していくかというところです。ブータンではそれがコミュニティや家族であって、アメリカでは貯蓄になるわけです。
 その在り方を考えるのが、この研修での課題だと感じています。
 ちなみに、この後のプログラムはGNH Commissionの方にホテルまで来ていただいてGNHについてのレクチャーです。突っ込んでアレコレ聞きたいところです。

なるほど。

コミュニティや家族だと
当たり外れ?があるので、
不安定かもしれないけれど、
お金なら、けっこう有効である
場合が多いでしょうね。
愛情などはあまり期待できない
でしょうけど。。。
両方あると、頼もしいかな。
(両方なくても幸せだと思うことも
可能だと思いますけど)

子どもの教育も、親からみれば
「愛情+将来投資」になっていて、
一石二鳥という感じでしょうか。

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