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2012年12月15日 (土)

TIMSSの結果から見えてくるもの

※今回のブログは今年立ち上げたファシリテーションに関する研究会のMLに投稿したものを加筆修正して掲載しました。

 先日、国際学力調査(TIMSS)の結果がメディアで報じられた。前回に比べて、概ね、結果が良かったようで、「学力低下に歯止め」「脱ゆとりの成果」との見出しが躍っているが、果たして本当にそうなのか、訝しくも思う。

 むしろ、そうした点数に一喜一憂する様子はどうでもよく、記事を読んで気に
なるのはその背景にあるアンケート調査の結果のほうだ。前々から言われていることだが、日本の子どもたちは他国の子どもたちに比べて、極めて勉強への意欲、
関心が低い。


※ちなみに、TIMSSとうのは「国際数学・理科教育動向調査」というもので、対象となる教科は数学(算数)と理科

「算数・数学の勉強が楽しいか?」
 →「楽しい」との回答
   小4 73%(国際平均84%)
   中2 48%(国際平均71%)

 73%もの小学4年生が「算数を面白い」と答えているのは、むしろ偉い!とも
我が身をふりかえると思うだが(笑)、いずれにせよ、国際平均よりは低い。

 次のアンケート結果は、それと相関していそうである。

「(理科の)先生の授業は分かりやすいか?」
 →「分かりやすい」との回答 中2 65%(国際平均より13ポイント下)

 こうした調査は主観が交じるし、環境が違うので単純に国際比較はできない
としても、この差には有意があるだろう。

 もうひとつ、親の関心との関連も興味深い。

「学校で習っていることを親が尋ねるか?」
 →「毎日/ほぼ毎日」と回答 12%(国際平均50%)
  「1回もない/ほとんどない」 26%(国際平均10%)

 この回答結果は成績との関連もあり、親の関心が低いとその子の成績も低くなる。「毎日」と「1回もない」と回答した子の平均点の差は、最も開いている中2数学で37点差、最小の小4理科でも11点差があった。これは、「学校の勉強について親と話す」「宿題をしているか確かめる」といった質問でも同じ傾向が出たようだ。

 これを見て思ったのは、「関心を示す」ことと「ふりかえりを行う」という行為はイコールなんだということだ。
 ファシリテーターがワークショップで必ず「ふりかえり」を最後に行うというのは、「あなた(参加者)がこの時間で学んだこと、気づいたことに私(ファシリテーター)
は関心がありますよ。ぜひ、聞かせて下さい」という姿勢の表れである。その行為こそが学びを深め、記憶を定着させるのだという仮説に立てるのではないかと私は思う。

 参加者に「関心を持つ」ことはファシリテーターにとっての、「ふりかえりを
行う」ことはワークショップにおいての、最低限の必要条件なのではないかと感じている。


【参考】 今回のブログは下記の記事に掲載されたデータをもとにしています。

 朝日新聞2012年12月12日朝刊
  1面「小4算数・理科 過去最高点」「脱ゆとりの成果」
  3面「学力低下、歯止め・中2は意欲低迷」
  教育面「親の関心、成績に影響 日本、他国に比べて低め」

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教育」カテゴリの記事

コメント

点数を気にする「教育」や親の「関心」では、
子どもたちも、また、同じようにそれにしか
関心を持ちにくく、「面白く」なく、嫌々やり、
受験や単位修得試験のあとは、さっさと
離れていくと思います。
それもありだなと最近は思うようにもなり
ましたが、せっかくなら、もっと人生の長き
にわたり、学問を楽しむような余裕もあれば
いいようにも思います。
残念ながら、学校の教師でもそんな余裕の
ある人は今や絶滅危惧種であると思います。
一度、手始めに試験の意味や役割を本気で
考えてもいいのかも。試験が変わると授業の
質も変えやすくなるなと実感しています。

たしかに試験のあり方で、学び方って大きく変わってきますよね。

今日、あるフォーラムの分科会で生徒と教師のやりとりを紹介していたのですが、それがウィットに富んでいて面白かったです。

生徒「先生、これ、センター試験に出ますか?」
教師「いや、センター試験には出ないぞ」
   「でもな、人生のセンター試験には出るかもな」

ややクサイですかね。でも、「試験に出ようが出まいが覚えなさい!」と頭ごなしに言うよりはイイ返しだと思いません?
ただ、これでもこの生徒は覚えようとはしなかったかもしれませんけど(笑)。

このやりとりは私もやったことあります。

受験教科は、受験までが賞味期限。
それ以外の教科はそれよりも長い。

試験にだすのはその後の人生では
まず、問われないので、そこでしか
出すチャンスがないので、出すのである。

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