骨髄バンク支援

  • 走り続けて、骨髄バンク支援!
2016年11月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

« 8. DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH〜働きがいも経済成長も | トップページ

2016年11月11日 (金)

10. REDUCED INEQUALITIES〜人や国の不平等をなくそう

 第45代トランプ米国大統領誕生。

 大方の予想を覆す結果に、ここ数日、徒らにメディアが騒ぎ立てている。この騒ぎ、近いところではBrexitの顛末を彷彿とさせる。「こうであろう」と安穏とあぐらをかいていると、しっぺ返しを食らい、「さぁ、どうしようか…」と今から戸惑い始めるのである。どうも世界は多重人格者のようで、口とは裏腹な結果を望み、真意がどこにあるのか掴みきれない。

 ただ、この男だけは「第45代トランプ米国大統領誕生」を(望んではいなかったけども)予言していた。アポなし突撃取材で名を馳せたドキュメンタリー映画監督マイケル・ムーアである
(ハフィントンポスト:マイケル・ムーア「ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう」
 その言葉が予言を超えて確信めいていたのは、母国アメリカを危惧する思いからであっただろうし、そして殻を破って外側から覗いてやろうという彼独特のアイロニーが常に利いていたからである。

 今年公開された映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』はまさにその真骨頂と言える。侵略戦争を進めてもなんら一向に良くならないアメリカ合衆国に業を煮やし、マイケル・ムーア自身が新たな“侵略者”となって、世界の「幸せ」を根こそぎ略奪してくるという荒唐無稽なストーリー!?
 彼の持ち帰った戦利品は、有給休暇8週間昼休み2時間のイタリアであったり、宿題なくして学力世界一になったフィンランドであったり、麻薬使用を合法化して麻薬使用率を減らしたポルトガルであったり…それらアメリカの非常識は、世界の常識であったことに驚くマイケルだが、実はそれらの多くはアメリカ発のアイデアであったのだということにも気づかされる。

 「このドキュメンタリー映画のモチーフはイソップ童話『北風と太陽』なのでは?」と、鑑賞後、ふと思った。アメリカが今やっていることの裏返し(逆転の発想)が幸福の源泉となっており
、皮肉なことに、かの地ではそれが結果として現に出てているのだ。そして、このことは世相をも表している。

 つまり、Brexitもトランプ大統領誕生も(そして安倍長期政権も)その文脈で語ることができ、力でねじ伏せられるという幻想にすがりたい集団心理と、ポピュリズムや内向き志向が背景にある。他人や他国の格差や不平等など気にも留めず、周りを顧みずに自国の都合のいいようにカスタマイズしてしまう社会にある中で、人々はより意固地になっていく。
 しかし、その根本的な解決策は、どうも閉じる方向にあるのではなく、許すことや緩むことであったり、いっそのこと無くしてみたり、権利を試しに与えてみたり、解き放つ方向にあるようなのだ。しかも、頑なになった人々の中に、実はすでに解決策は内在していて、それを自ら開放するのが待たれているだけなのだ。少なくともアメリカにはそれがあったことはれっきとした事実であるのだし。
 マイケル・ムーアがこの映画でもっとも言いたかったのは、つまりそこに踏み込めるのかどうなのか、「するのか?しないのか?」という挑発である。

 選挙戦から、メキシコ国境に万里の長城を築くとか、ムスリムの入国禁止を宣言するとかの暴言はじめ、女性蔑視の発言も散見されたトランプ氏、いや、トランプ新大統領。「人や国の不平等をなくそう」というフレーズからはまるで真逆に位置するこの男、一見、期待ゼロのように思えるが、意外と狡猾なところもあるのではと(なってしまった以上)思えてもきている。富の象徴で華やかに見えるトランプタワー、中に入ってみると意外に虚無感が漂っているんじゃないの?なんても思ったりする。そこにすら入れない凡人の自分は確かめようもないのだけど(笑)、むしろそうであってくれた方が彼に人間味を覚える。きっと彼も北風の部分と太陽の部分とを持ち合わせているのだろうから、せめてもそのどちらかを選択するか、逡巡ぐらいはしてほしいものである。

 さて、もっと大事なのは、これは対岸の火事ではないということだ。我々の中に起こっているトランプ現象をどう鎮火させ、次のフェーズに持っていくのかということを胸に手を当てて問うていかなければならない。

【参考】
◆映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』 http://sekai-shinryaku.jp/

◆ハフィントンポスト:マイケル・ムーア「ドナルド・トランプが大統領になる5つの理由を教えよう」
http://www.huffingtonpost.jp/michael-moore/5-reasons-why-trump-will-win_b_11254142.html

« 8. DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH〜働きがいも経済成長も | トップページ

SDGs(持続可能な開発目標)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 8. DECENT WORK AND ECONOMIC GROWTH〜働きがいも経済成長も | トップページ